兵庫民医連は、4病院、20医科診療所、7歯科診療所に加え、数多くの介護福祉事業所を有し、地域の医療と介護福祉のネットワークをつくってきました。その中心を担う医師については、1980年頃より独自の新卒医師研修受け入れをおこなってきました。そして、新医師臨床研修制度に基づく初期臨床研修についても、地域基盤型の特徴を持つ研修受け入れをすすめてきました。現在、初期研修に引き続く各科の後期研修を計画していますが、家庭医療後期研修阪神コースは、都市型診療所と関連する地域病院、介護施設を主なフィールドにして継続的、包括的な医療を提供できる家庭医を養成することを念頭に置いています。
兵庫民医連 家庭医療後期研修プログラム 阪神コース
以上のミッションに共感し、地域の診療所、中小病院で活躍できる家庭医を育成する。
対象者:初期臨床研修修了者(修了直後でなくても良い)
期 間:3年間
定 員:2名
本田診療所(尼崎)、ナニワ診療所(尼崎)、良元診療所(宝塚)、柳筋診療所(神戸)
主たる研修病院:尼崎医療生協病院(一般病床179床、緩和ケア20床)
協力病院:東神戸病院(一般病床100床、回復期リハ45床、緩和ケア21床)
神戸協同病院(一般病床142床、回復期リハ48床)
耳原総合病院(一般病床374床、緩和ケア病棟あり)
一年次(卒後3年目) |
二年次(卒後4年目) |
三年次(卒後5年目) |
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各年度の特徴 |
総合内科研修 救急研修 家庭医療専門研修 |
総合内科研修 小児科研修(3ヶ月) 緩和ケア研修(3ヶ月) リハビリテーション研修 指定診療所で在宅診療 |
家庭医療専門研修 他科研修 |
研修施設 |
尼崎医療生協病院 他の協力病院 |
主に尼崎生協病院 他の協力病院 指定診療所 |
原則2年次と同じ指定診療所 |
◎スケジュール例
一年次 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
尼崎医療生協病院(総合内科・救急)および本田診療所(外来1単位) | ||||||||||||
二年次 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
尼崎医療生協病院(小児科3ヶ月、緩和ケア3ヶ月は必修)および 本田診療所(外来or往診1~2単位/週) |
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三年次 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
本田診療所 |
指導の充実も大きな特徴である。プログラム全体で、日本プライマリ・ケア学会指導医3名、家庭医療専門医1名が主な指導にあたる。外部家庭医の招聘による研修指導も適時行えるよう年間計画を立てている。
研修評価とは別に、プログラムおよび施設管理者とは関係のないメンターを設定し研修医の援助を定期的に行う(近畿の民医連・医療生活協同組合のネットワークもしくは外部の医学教育者に依頼する)。
研修医本人の希望や適性に応じ、研修委員会が対応する。
兵庫民医連でスタッフ医師として就職することを希望される場合は、兵庫民医連理事会での討議をへて所属法人を決定する。
研修プログラム責任者:東 一
研修プログラム副責任者:高松 典子
家庭医療指導医:高松 典子
家庭医研修志望願書、履歴書を添えて郵送