対象学年は医学部全ての学年です。高校生・浪人生の方には春と夏に実施している「一日医師体験」をおすすめします。実習期間は1日から数日まで、自由に設定できます。白衣・聴診器をお持ちの方は持参下さい。参加費は無料です。病院までの交通費は自己負担でお願いします。
誰でも子どもの頃、風邪やケガで「お医者さん」へ行った経験はあるはずです。しかし、医師への道を歩み始めたみなさんは医療者側の目で医療現場を見た経験は少ないと思います。 特に低学年の方はほとんど経験はないと思いますし、高学年の方でも中小の病院で実習した経験のある方は少ないのではないでしょうか。
外来・病棟・往診・訪問看護・検診活動・デイケア・患者会などの地域医療、救急医療やリハビリテーションなどいろんな医療や場面があります。ごく普通に社会生活を営みながら病気になり医療機関へ来る人たち、そして個々の患者さんたちに真剣にアプローチしていく医療人たち。
みなさんにはそんな生の姿を見ていただきたいのです。どんな医師になるのか、医学部を選んだときの初心、動機など、思い起こされる方も少なくありません。
ぜひ、一度実習に参加して多くのものを吸収してください!きっと、将来役に立ちます!
実習コース例 |
内容 |
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リハビリ・デイケア体験コース |
理学療法・作業療法・言語感覚の分野が体験できます。また通所リハビリ(デイケア)の体験もできます。患者さまと直接ふれあう絶好のチャンスです。 |
在宅患者往診コース |
往診で、実際に患者さんの家に行ってみると病院では見えなかった患者さまの生活背景や、介護者の苦労話しなど…教えていただくことがたくさんあります。 |
手術見学コース |
手術の内容は、その日によって異なりますが、脳外科・心臓血管外科以外は一通り見学することができます。手洗いをして術衣に着替えての見学になります。 |
産婦人科・分娩見学コース |
実際の分娩(自然分娩)に立ち会うことができます。小児科との連携を含めて分娩前から分娩後に至る一連の動きを知ることができます。(尼崎生協病院のみ) |
研修医と病棟実習コース |
研修医の先生と一緒に、病棟での業務を見学してもらいます。もちろん指導医の先生と見学することもできます。 |
当直(夜間救急)体験コース |
2次救急の当番日などは、寝るひまもないくらい忙しい時も…。 でも、救急医療で何が求められるのかが発見できる実習です。 |
患者受け持ち体験コース |
1人の患者さまを受け持ち、患者さんの問題とそれに医療側がどうかかわっているのかを学んでもらいます。 |
プライマリヘルスケア/診療所体験コース
透析見学コース
患者体験コース
睡眠時無呼吸症候群検査病室見学コース
健康班会体験コース
外来見学コース
タイムテーブル参考例 |
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9:00~9:30 | オリエンテーション 病院や地域の特徴などについて担当者からお話しします |
9:30~10:30 | 病院案内 病院内を見学していきます |
10:30~12:00 | 医師が具体的にどんな仕事をしているのか、医師と一緒に病棟をまわっていただきます |
12:00~13:00 | お昼ごはん休憩(医師と一緒の場合もあります) |
13:00~14:00 | ※ケースワーカーから患者さまの相談事例などを聞く ※検査室やオペ室の見学 など |
14:00~15:00 | 医師との懇談 |
15:00~16:00 | まとめと感想文の記入、企画のご案内 など |
モデルケースですので、実際のスケジュールとは異なる場合があります。
午前 | 午後 | |
1日目 | オリエンテーション・外来見学 |
訪問看護見学 |
2日目 | 医師の往診に同行 |
在宅実習(往診) |
3日目 | 在宅実習(往診) |
医師との懇談、まとめ |
モデルケースですので、一日のみの実習もできます。
今までの病院のイメージとの違いに驚きました。この様な雰囲気の病院であれば私のめざしている患者さんに信頼される医師になれるのではないかなと思いました。各部署の間のコミュニケーションが取れていて、チーム医療が行われていることに感動しました。今までは、卒後の研修先やその後の勤務先も大学病院を考えていましたが、今回の実習で選択の幅も広がり、もっといろいろな所を見ておかなくてはいけないと気付きました。ありがとございました。
ホスピスでは治療を目的としないということで医師のやることも発想の転換が必要だと言うことを知りました。フロア全体がとても居心地の良い雰囲気で、確かにここなら長くいても苦痛ではないと思いました。さらに患者さんの表情が落ち込んでいるわけではなく、あきらめているのでなく、残りの人生を楽しもうとする意思が伝わってきました。また、その中を冗談を言いながら安心を与えていく大西医師もすごいなと思いました。
当直体験のとき、糖尿病の低血糖で運ばれてきた人の手にタバコ?による火傷の跡があった。過換気症候群の女の子…。患者さんひとりひとりに違った社会背景があるのだと感じました。大学の実習では考えられないような貴重な体験でした。今回の実習で将来の進路について(何科に進むかなど)今までの考えで間違えていたこと、さらに一歩考えを進めた方がいいことがわかったので、卒業までにいろいろ悩んでみます。
医学部に入学するまでは、理学療法や作業療法の存在さえ知らない状態だったので、今回見学できてリハビリも一緒にできてよかったです。また往診は思った以上に大変で、患者さんのQOLを尊重しようとしておられる先生の姿勢に感銘をうけました。