尼崎医療生協病院は地域の第一線の医療機関であり、将来どのような診療科に進むにしても、医師として基本的な共通の力量を養成することを重要な柱とし、「地域や患者さまの期待に応える」地域医療を担う医師の養成を、地域医療の現場で行います。
大学卒業後医師免許を取得し、医師として医療現場で経験を積む際の医師養成制度のこと。これまで各研修病院での研修プログラムは、努力目標でした。しかし、2004年4月から研修施設や研修プログラムに一定の基準が設けられることになりました。 この制度の大きな特徴は、従来までの大学病院・大病院などの専門に特化した医師研修(診療科ごとのストレート方式)と違い、病気だけ診るのではなく、患者さま自身を一人の人間としてトータルで診ることです。そして、医学・医療の社会的ニーズを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に適切に対応できるよう、プライマリ・ケア(初期対応)の基本的な診断能力を身につけるとともに、医師としての人格を養うことが揚げられています。また、臨床研修が学修であるとともに労働であるという認識が、研修を行う側、研修を受ける側の双方に薄く、研修医に対して適切でない処遇がなされ、その結果、研修効果や医療の安全面での問題が多いことも挙げられています。
病院・診療所・介護保険施設などの多様な施設体系と、地域の人々、とりわけ医療生協組合員や患者会等の協力を得ながら、研修を行っています。具体的には病棟研修のみならず、診療所における研修も重視し、外来・在宅診療の研修も位置づけています。また、地域の医療懇談会や患者会の集まりに出席するなど、地域住民とともに健康増進の取り組みにも参加しています。地域に根ざした研修を通じて総合的力量の獲得をめざします。
健康班会・患者会への参加 |
地域の医療・福祉ネットワークを理解することは研修の重要な目標として位置づけられています。退院時患者様訪問、地域の方々との健康班会や患者会の医療懇談会等に参加します。 |
民主医療機関連合会に加盟しており、同世代の各種ミーティングやレクチャー、合同カンファレンスの開催、研修の質を高めるための交流や学習・研修会などを積極的に行っています。
ACLSの取り組み |
兵庫県医連で働く医師、看護師をはじめとした医療従事者を対象に「突然の心停止」への対応と適切なチーム蘇生を身につけるための講習会を行っています。研修医は講習の受講は義務とし、受講後はインストラクターとして教えることでより学習が深まります。 |
研修医同士の交流 |
県連内・近畿の民医連内の研修医同士の交流の場があります。2006年度は以下の取り組みを行いました。
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外国人講師の招聘 |
2011年1月、ブランチ先生を講師に迎え症例発表会とレクチャーを行いました。すべて英語で行うため、研修医の英語力が問われます。入院患者様の身体診察も行い、勉強になったカンファレンスでした。 |
臨床研修情報サイト e-resident |
REIS臨床研修プログラム検索サイト |
財団法人医療研修推進財団(P-MET) |
初期・後期研修医(2018年4月現在) | |
1年目研修医 |
5名 |
2年目研修医 |
3名 |
後期研修医 |
4名 |