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越冬支援活動ボランティア&医系学生交流会開催

新年あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

みなさんこんにちは、神戸協同病院のK.Sです。
いよいよ2018年がスタートしましたね。
みなさんはどのような抱負をお持ちですか?

さて、今回は昨年末(28日)に三ノ宮東遊園地で行なった『ホームレス支援炊き出しボランティア』と『医系学生交流会』の報告をしたいと思います。

✽ホームレス支援炊き出しボランティア

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当ボランティア活動は、「神戸の冬を支える会」が主催している越冬支援活動の一環として兵庫民医連が医療相談に協力している取り組みです。

医師、看護師、薬剤師、医療相談員(MSW)、事務職員と医療系学生や高校生の方にも協力して頂きながら運営しています。学生、高校生の方には健康相談アンケートと炊き出し準備をしていただいています。健康相談アンケートは炊き出しにこられている方の暮らしや体調を伺い、支援が必要な方を医師、看護師、MSWのいるテントにつなぐ重要な活動です。

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✽ボランティアが健康相談アンケートに取り組む様子

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✽医療相談テントで医師が問診を行なう様子


ある方は無保険で無年金。
数年前に受診した健診で心臓と肺の異常が指摘されていましたが医療機関への受診をしていませんでした。相談を受けた医師とMSWが時間を取って丁寧に話を聴き、その方は受診することを決めてくれました。

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医療相談はこの日だけで10件あり、相談者からは歯科に関する相談も出されましたので、来年以降の支援の内容の工夫が課題となりました。


✽医系学生交流会

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✽大勢のボランティアさんが参加してくれました

ボランティアの後は、参加した学生、・高校生さんとでミニ学習&交流会を行ないました。
学習会は神戸女子大学講師の阿江氏より、「行き詰まり棄てられる人々~人はどうやって追い詰められるか~」と題した講演を聞きました。

相談者(困窮者)のSOSは言語的表現に留まらず、非言語的表現(声色、視線、態度など)から類推しなければ捉えられないこと、また、追い詰められた人には早い段階で気づき支援しなければならないことなどを、心理学の視点も交えて学ぶことができました。

また、精神疾患が増加している背景には社会不安(不安定雇用、将来不安など)や自己肯定感の低下があることなどが紹介されました。

最後には、大阪から参加していただいた医学生の方から、KONAMONs(コナモンズ・医療系学生の自主的学習サークル)の案内もあり、参加者同士でたくさんの交流がされました。

✽参加者の感想

・その人の育ってきた環境、生活環境も含めた人間を診ることの大切さを感じました

・家が無いだけが困難ではなく、話を聴いてくれる人がいない寂しさがどこかにあると知りました

今回は毎年参加してくれるボランティアも多くおり、一日で43名のボランティアの方が参加してくれました。参加していただいたみなさんに感謝、です。



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