トップページ> 職員のブログ > 皆さん!スピリチュアルペインって知っていますか?
少し前の話ですけど、12 月 27 日(火)尼崎医療生協病院にて開催されたウインターセミナーの話題をします。そのテーマが「スピリチュアルペインと向き合おう」。
午前は実際の患者さんの事例をもとに皆でディスカッション、その後ホスピス病棟ボランティアさんと懇談しながら昼食をとり、午後はシンポジウムでご遺族・臨床心理士・看護師の話を聞いて、最後にまとめのディスカッションをして、「患者さんに寄りそうとはどういうことか」「どんな医師になりたいか」を話し合いました。
スピリチュアルペインは、終末期患者さんが生きる意味や価値を見失うことによる精神的苦痛です。死について初めて考える学生ばかりでしたが、患者さんの心に寄り添い、死を前にした「心の葛藤」にどう向き合うべきなのかを、皆一生懸命考えていました。初めは難しいテーマに戸惑って いた学生たちでしたが、「"何かできないか"を模索し続ける、患者さんに関わり続ける、というように、あきらめないことが患者さんのためになるというのが印象的でした」「緩和ケアは患者さんだけでなく、その家族の方のケアも含めて行なわれるべきであり、患者さんの訴えや症状もカルテで把握するだけでなく、自分の目で見て、耳で聞いたことから考えるのが重要だと思った」「スピリチュアルペインとは何かあまりわかってなかったが、実際の事例を元に考えることで少しわかった。患者さんの気持ちを知ることは難しいが、積極的に患者さんと関わることが大事だと思った」との感想が出されました。
次回のサマーセミナーのテーマは、「災害医療」!!
今からとても楽しみですね!!