トップページ> 職員のブログ > 鈴木富雄医師ワークショップ大盛況！
こんにちは。ラーメン好きの塩元帥です。
5月8日（日）元町にて兵庫民医連医系学生企画『病気ではなく人を診る～鈴木富雄医師ワークショップ』を開催しました。参加学生は医学生、看護学生、薬学生、高校生（！）など60名！NHKの人気番組『ドクターG』でおなじみの大阪医科大学総合診療科の鈴木富雄先生をお招きし、ある一つの症例（糖尿病患者）を参加者皆で議論を重ねていくワークショップを行いました。それはまさに、数人の研修医が症例について考察を重ねていく『ドクターG』さながらの光景でした。
最初に糖尿病について鈴木先生より丁寧なレクチャー（高校生も参加しているので）の後、研修医より症例報告。患者さんの病気だけでなく生活背景までを報告。鈴木先生より「医療者に求められるのは洞察力。イメージすることがとても大事です」の発言も。そして７つのグループに分かれて治療方針をディスカッション。このディスカッションが大変盛り上がり、「入院したほうが良いのでは...」「家庭のこともあり、外来治療だけのほうが良いのでは...」「生活のことでＭＳＷに相談が必要だ」「管理栄養士に栄養指導してもらうべきだ」「借金があるので無料の弁護士に相談のってもらえば...」など議論が白熱しました。最後に研修医より実際どのような治療方針がとられたかの報告と、鈴木先生よりまとめがあり「皆さんから出された創造性溢れる意見はどれも素晴らしい」と絶賛の声が上がりました。
その後交流会があり、軽食を食べながら、鈴木先生に質問したり、先ほどのグループのメンバーで今日の感想、近況報告を行いました。特に鈴木先生への質問は盛り上がり、「総合診療医として大事なことは何ですか」「最近どんな本を読まれましたか」「学生時代にしておくべきことは何ですか」などたくさんの質問が寄せられました。（おかげで時間がかなりオーバーしたのは次回への反省点ですが...笑）
今回このような形式での企画運営は初めてでしたが、鈴木先生の軽妙かつ皆を引きつけるお話と、参加学生の若い豊かな発想力のおかげで、大盛況のワークショップとなりました。皆さん本当にありがとうございました！！
参加学生の感想
・「1つの症例に対しての意見が、自分では思い浮かぶことがなかったアイディアを共有することができて良かった。また多職種になっていく様々な学部との交流をして病院での必要な多職種連携に向けていい機会を経験できた。」（大阪医大医5年生）
・「医学生、看学生、薬学生、予備校生といった様々なバックグラウンドをもった学生が集まって意見交換」ができて良かったです。自分一人では思いつかないような意見がたくさん出てとても刺激を受けました。また鈴木先生もテレビで見た人柄通り、優しくとても丁寧に話をして頂いて、人を診るという視点を大切にしていくことができそうです。」（神戸大医4年生）
・「サークルの先輩から紹介されて参加しました。入学したばかりで医学的な知識不足があったが、実際の現場で行われることを体験できて良かった。今後も病気を診るのではなく、その人のバックグラウンドも含めて患者自身を診るために勉強をしっかりやろうと思った。鈴木先生は気さくな方で、自分もこんな医師になりたいと思った。」（三重大医1年生）
