9月17日(土)、東神戸病院緩和ケア病棟(21床、主にガンに罹患されている患者様で、ご自宅での療養が難しい方が入院される病棟)で医学生によるボランティア演奏がありました。
来てくれたのは、神戸大学医学部クラシック音楽愛好会の4人。ピアノ、チェロ、トランペット、アコーディオン(ホルンも演奏)と、多彩な楽器と編成で素敵な演奏を聞かせてくれました。
曲目は
『いつも何度でも』(映画『千と千尋の神隠し』より)
『津軽海峡冬景色』
童謡『紅葉』
『トロイメライ』(シューマン作「子どもの情景」より)
『ふるさと』など
選曲にもとても気を使ってくれ、親しみやすいように演歌や童謡を取り入れるなど、ずいぶんと悩んだそうですが、聞いている入院患者様はとても嬉しそうにされていました。選曲も演奏も素晴らしく、患者様のご家族の方からは、「父がとっても喜んでいました。ありがとうございました」と、学生たちに感謝の声がかけられました。その患者様は『ふるさと』の演奏中に、静かに涙を流され、ご家族の方が涙をぬぐっていらっしゃる姿が印象的でした。
ホールには来られていない方でも、病室で聞かれている方もいらっしゃいました。
あっという間に演奏時間は終了となり、ホールには音楽の余韻がいつまでも残っていました。音楽の持つ力を感じるとともに、このような活動に取り組んでいる医学生たちをとても頼もしく思いました。