トップページ> 職員のブログ > 被災地支援ボランティア報告(9/12~14)
職員ブログをご覧の皆様こんにちは。
医学生担当のyabです。
先日は、実に1年と1ヶ月ぶりに、宮城県の山元町に行ってきました。
今回もこれまでと同様に、12日(金)の晩に伊丹空港を発ちましたが、
今回は連休のため2泊3日での被災地支援ボランティアを行なってきました。
仙台空港に到着してから、車で宿泊所まで移動してから翌日以降の行程と内容を
打ち合わせをし、翌日の健康チェックで行う血圧測定の練習を参加学生の皆さんで
練習しました。
(*)残念ながら、いい写真を撮れなかったのでご紹介が出来ません。
ご了承下さい。
そして練習は深夜に及びました。
翌日の13日(土)は、2箇所での健康チェックとJR常磐線の旧山下駅周辺での
個別訪問の3チームに別れての支援活動を行ないました。
天気予報では、宮城県の南部は荒れ模様が予想されていましたが、当日の朝は晴れ!
(*)ただし、お昼前にパラっと降られましたが。
旧山下駅周辺には325件のお宅がありますが、震災から3年半が経過した現在での
健康状態や復興への要望を1件1件訪問をして聞き取る行動を行ないました。
加えて、10月に開催される「やまもと花釜秋まつり」の宣伝も行なってきました。
(*)こちらのお手伝いのボランティアも絶賛募集中です!!
勿論、たくさんのお家を回り切るには大勢のスタッフが必要です。
そこで、今回は現地のみやぎ県南医療生協の組合員さん・職員だけでなく東北を中心に
全国から組合員さんや職員が駆けつけました。
総勢、40名以上です。
2人ペアで20組ほどのチームで訪問を行ないましたが、震災により空き地が
目立つこと、思ったよりも範囲が広く、なかなか効率よく訪問が出来ませんでしたが
なんとか担当の地域は訪問出来ました。
震災当時のお話しを伺うと、海からの距離は同じでも立地の影響で、津波により
床上浸水になったお宅と床下浸水で済んだお宅。
次にいつ地震が来るかわからないので、不安で怖くてお酒も飲めなくなった方。
友人が亡くなったり転居されたりして、友人付き合いが途絶えた方。
初めこそ笑顔でしたが、震災後の苦労を思い出されて、涙ながらにお話しをして
いただいた方と様々で、改めて震災により壊れたのは、家だけでなく心や人間関係
さらに町全体が壊れたと思い知らされました。
午後は、参加者による、健康チェックと訪問活動の感想交流を行い、その後被災地
見学を行いました。
1年前とあまり変わらない沿岸部の景色。
7メートルの高さの堤防の工事が着々と進められていました。
遠目には緑が鮮やかに見えましたが、一面雑草です。
海から少し離れた町の中心を走る国道の近くは、田んぼが復活していました。
昨年までは、塩害のため田畑に水を張っている光景を多く見ましたが、先日は
黄金色の稲穂が風に揺られ、米どころ宮城の復活が感じられました。
しかし、その田んぼの真ん中を新しくなるJR常磐線の高架橋工事が進んでいました。
近くには常磐自動車道の延長工事も同時に進められています。
鉄道と新駅は2017年に、高速道路は2014年中に完成する予定だそうです。
JRの新しい駅中心としたまちづくりが進められているようで、災害公営住宅も
着々と工事が行われていますが、3年半を経過しても山元町で仮設住宅で生活を
されている方はまだまだ大勢いらっしゃいます。
仮設住宅の入居期限が4年から5年に延長されましたが、1年半先に全ての
仮設住宅が円満な形で無くなる事を願います。
3日目の14日(日)は、前日に行なった戸別訪問の続きを行ないました。
当日の昼食は、いつもボランティアの際にお世話になっているお宅でのBBQが
行われるということでお手伝いをしました。
地域での訪問活動を終え、参加の皆さん全員によるBBQが始まりました。
秋刀魚のワタは苦いので避けて食べていますと、ご近所のお父さん方から
「秋刀魚のワタを食わねーでどうーするよ!」なんてお叱りを受けたので、恐る恐る
食べてみて知りました。
新鮮な秋刀魚のワタは苦くないんですね!
早朝に水揚げされたばかりの宮城の秋刀魚を美味しく皆でいただきました。
ご馳走様でした。