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「札幌孤立死事件」のドキュメンタリDVDを全員で鑑賞。札幌の都市部のマンションの一室で起こった餓死事件から今の実態を知りました。
続いて神戸医療生協理事長兼みつわ診療所所長である道上医師の講演。講演は、健康は生活につながっていること、我が国の社会保障の考え方が、時代とともに「公助」から「自助・共助」へ移り変わっていってしまっていること。実際に関わった患者さんの事例から社会保障制度の問題点を話していただきました。
参加した医学生に「学生の間に患者の生活をみる視点を養っていただきたい。患者の話をきく実習をしてほしいです。このテーマを医学生のみなさん自身で選ばれたいうことは、すでに関心があるということで未来が明るいです。みなさんに期待しています。」と熱いエールをいただきました。
続いて2班にわかれて、これまでの学生発表・DVD鑑賞・講演の感想交流とSGDを行いました。道上医師とみつわ診療所の加藤ソーシャルワーカーにも班にはいっていただき、現状を話していただきました。
その後、全員で机を囲み、学生がキーワード(例:"生存権"、"自助・共助"など)の書いたカードをめくって、でた問いについて全員で議論。低学年には難しいそうでなかなか意見がでにくい状況でしたが、高学年がフォローしてくれて、何とかみなさん自分の意見をいえていました。
1日目の学びが終了。夕食交流会~食事をしながら、医師に直接悩みを相談・質問できる場となりました。ある学生の挨拶では「1日目の学びは、難しかったけど、自分なりに考えがまとまって、きちんと意見がいえたのでよかったです」といってくれていました。参加医師の挨拶と続いて、この交流会の主役の兵庫民医連で来年研修予定の6年生3名が壇上へ、東医師が代表して国試応援色紙を贈呈しました~!一緒にお仕事できる日を楽しみに待っていますね☆
恒例の大交流会~交流会に引き続き多くの医師が参加してくれたので、医師とのさらなる交流もできました。毎年のことですが、熱いトークは深夜まで続きました・・・・
2日目~1日目に学んだことを受けて学生発表、2日目から参加の学生は、1日目と同じ記事を読んで思うことを発表。
低学年からは「社会保障が制度的にはつくられていても守られているとはいえないことがわかったが、解決策がわからない。」「もやもやしています。」「選挙に行こうと思いました。」といった意見がでました。5年生・6年生からは「病院で医療をしていることで社会保障に関わっているといえる。社会保障は医療だけでなく、福祉・介護もある。医師は医療関係者だけではなく他職種、福祉・介護の人たちとの連携も必要である。」「この記事のデータをそのまま鵜呑みにしないで自分自身で一度考えてほしい。なぜなら医師は科学的視点でみること、冷静な判断が求められるから。」と下の学年の学生に向けて熱いメッセージが送られました。
今回の学びで結論がでたわけではありません。以前よりも、もやもやが増えた学生もいると思います。ぜひこれで終わらずに、今後の学びで深めていってもらいたいです!
みなさん2日間お疲れ様でした(^O^)/
次回のサマーセミナーについて話し合い~進行は4年生とリーダー1年生。色々なテーマが提案されましたが、1年生の離島での医療・都市部との違いを学びたいという、熱いアピールから「離島実習」に決定。リーダー学生に自ら立候補、進行係だった4年生と一緒にがんばることになりました。
これから2人のリーダー学生を中心に企画を考えていきます!
また決まりしだいお知らせしますね☆