みなさん、こんにちは。医学生担当 R です。
昨年3月11日の東日本大震災と原発事故から1年が経過しました。あらためて犠牲になられたみなさまと、そのご家族、関係者の方々に深い哀悼の気持ちを表明します。
このブログを読んでいただいているみなさんは、昨日、3月11日の午後2時46分をどう過ごされたでしょうか。
東日本大震災から1年を迎えた11日、各地で追悼や支援の催しが行われていましたが、神戸市三宮の東遊園地でおこなわれていた「兵庫から被災地へ想いを寄せて~『あれから1年』集会」に参加してきました。
画家の増山麗奈さんのお話、神戸大学の金持徹名誉教授のお話、神戸大学の学生さんたちのサークル「よさこいチーム山美鼓」の踊り、東北のボランティア活動に参加された方からの報告などが、ありました。子どもたちもたくさん参加していて、震災復興のメッセージを書いた風船を飛ばしていました。
大地震が起きた午後2時46分には、集会の参加者全員で黙とうしました。
11日現在、死者1万5854人、行方不明者3155人(警察庁まとめ)。約1600人の子どもたちが親を失い、約34万4千人の被災者の方たちがいまも仮設住宅などでの避難生活を強いられているといいます。
3月9~10日の日程で、医学生10人が被災地にボランティアに行っていますので、またこのブログでも報告してもらいますが、被災者の方たちへの救援と支援の取り組みを今後もさらにつよめていきたいと思います。
兵庫民医連の病院・診療所では、こちらの「案内」にありますように、東日本大震災後に兵庫県に避難されてきた方たちへの健康相談会をおこなうことを決めました。
この健康相談会は、神戸新聞社、サンテレビジョン、宝塚市が後援をしてくれています。7日の『神戸新聞』では、神戸新聞社が兵庫県内に避難している被災者63世帯にアンケートをした結果が載っていましたが、「心身不調」5割超、「悪化」16%、「県内避難者ストレス深刻」と、避難者の方たちの厳しい生活を強いられている現状が浮き彫りになっています。
みなさんといっしょに取り組んでいきたいと考えていますので、今後もご協力をよろしくお願いいたします。
<原発のこと>
昨日は、「原発をなくそう」という署名の取り組みにも参加してきました。
このブログを読んでいただいているみなさんの中には、原発に賛成の方も反対の方も、よくわからない、という方も、いるかなと思います。とても難しい問題ですが、賛成の方でも反対の方でも、あの原発事故をうけて、「これからどうしていけばよいか」ということは、みなさん一緒に考えていけるかなと思っています。
このブログでも紹介しています「受験生アンケート」の中でも、「いまは賛成とも反対とも言えないですが、原発のことは考えないといけないことだと思っています」という受験生の方も多くいました。
3月24~26日には、全国医学生のつどい実行委員会の企画で安斎育郎さん(立命館大学・特命名誉教授)による『福島原発事故の現状と課題』という講演が東京で開催されます。「兵庫からもこの講演を聞きに行こう」と話し合われています。
医学生の方であればどなたでも参加できる企画ですので、関心のある方がいましたらこのホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。みなさん一緒に考えましょう。
*安斎育郎さん
1940年生まれ、東京大学大学院工学系研究科原子力工学専門課程博士課程修了(工学博士)、東京大学医学部放射線健康管理学助手を務め、現在は立命館大学特命・名誉教授、国際平和ミュージアム名誉館長。専門は放射線防護学、平和学。