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~震災支援ボランティア~ 報告②

医学生のみなさんこんにちは。

少し遅くなってしまいましたが、震災支援報告の続きを書きたいと思います。

兵庫民医連では、3月11日の東日本大震災発生の翌12日から、1週単位で医療・介護の支援スタッフを5度にわたり宮城県塩竃市の坂総合病院に派遣しました。

第4次支援スタッフが宮城県南にある亘理郡亘理町や山元町に入ったところ、津波の被害で壊滅的な被害を受け、多数の死者を出し、劣悪な条件の下での避難所生活を強いられている現状がありました。

震災発生当時から医学生の問い合わせはありましたが、現地の受け入れ体制が整った7月から12月にかけて、5度、医学生と一緒に山元町での支援ボランティアに取り組んできました。参加した医学生は兵庫県内の学生にとどまらず、のべ21名です。

 

医学生の感想を紹介したいと思います。

 

○ 実際の津波被害や住宅被害を見て、そこで暮らしていく人々の生活を考えることが出来ました

○ メディアの報道は一部で、現地の真実を見られて良かった

○ 仮設住宅に入ったら、支援を打ち切られるとは知らなかった。行政への働きかけが必要だと思った

○ 80歳のひとり暮らしのおばあちゃんの生活と健康を守るにはどうしたらいいのか考えさせられました

○ 短期間だったけど、感じた思いを周りの学生に伝えます。また震災支援のボランティアに参加したいと思います

○ 民医連のボランティアは、被災者の心の支援を考えた活動だと感じました

 

12月の震災支援に参加した5人の学生は、震災支援報告を行いました。
発表のテーマは「医師のコミュケーションスキル」。被災地で感じたこと、継続した支援が必要なことを発表してくれました。

 

人に対する支援をするなら当然、コミュニケーションスキルは求められる

 

求められるコミュニケーションスキルは

 

・被災者の方が心のうちを話しやすい雰囲気を支援者が作ること


・被災者の方が話すことをくみ取ろうとする姿勢

 

支援者-被災者というだけでなく、医師-患者の関係においても重要だと考える

 

参加した医学生が、聞きなれない方言に必死に耳を傾けながら、被災者の想い、願い、苦しみを聞いていたのが印象的でした。その懸命な姿に被災者は次第に心を開き、最後には楽しそうに医学生との会話をして、別れを惜しんでいたように感じました。

未曾有の災害となった東日本大震災、その後の原発・放射線被害。
東日本大震災の被災地域に住む人々が、本当に健康で幸せに暮らしていけるその日まで、継続した支援を続けなければいけないと思います。
阪神淡路大震災から17年経ちましたが、僕の働く病院の患者さんの中には、震災の影響や心の傷が今も残っています。

2月・3月には医学生のボランティアを募集する予定です。
詳細が決まり次第、医学生ニュースでお知らせします。

 

興味のある方は、ぜひ参加してください!

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