8月27日―28日で行ったサマーセミナーには、1年生から5年生まで10人の医学生が参加しました。
今回のテーマは「憲法~いのちの大切さとは~」ということで、憲法の中でも第25条の生存権に焦点を当てました。当日は直接患者さんから、病院にかかった経緯や診察室で困った場面などお話しを伺い、そこから見えてくる問題をみんなで考えました。
Cさん「40年間医療費を払い続けていたが生活が厳しい。無料低額診療事業を利用しているが、薬代が高い。今後の生活を考えると不安になる。」
講演していただいた尼崎医療生協病院でMSWされている多田さんは、「このようなことは決して他人事ではなく、誰にでも起こりうること。そのことを忘れないでください。」また、「話しを聞いて頭で理解するだけでなく、感じてほしい。」と話していただきました。
また東尼崎診療所所長の小川医師にも講演していただき、「患者さんの医療費の負担を減らすために、社会保障・法律などとことんまで調べている。諦めずにやることが大事。」とのお話しで、色々な面から患者さんを支えることができることを学びました。
みなさんはどのように感じますか?
参加した医学生からは、「医療機関から遠ざかってしまっている人がいることに驚いた。」「人が生きて幸せに暮らすとは何なのか考えた。」「人との付き合いや生きがいが大事だと思った。」「医療はもちろん、安定した医療だけでは生存権を保障できない。」との感想が出されました。
次回はウィンターセミナーです。学生からは「医療に関わる制度」「厚労省など行政側の意見」「政治について」「原発、放射能、食の安全」など、今回のテーマで学んだことから出発した新たなテーマがたくさん出されました。今後、リーダー学生と相談しながら、テーマと内容を決定していきます。
担当者 あまっこ♪