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6月10~12日の日程で山元町にボランティアに入った方たちからの報告が届きましたので、一部ですがみなさんに紹介します。
7月1~3日の同町でのボランティアを現在募集中です(たくさんのお問い合わせ、ありがとうございます!!)。バスの席が無くなりしだい募集を終了しますので、参加を検討してくれているみなさんはお早めにご連絡ください。
※詳しくはこのホームページの「News&Topics」の案内をお読みください。
<ボランティアに入った方からの報告>
東日本大震災で町民の4.6%(宮城県内平均0.4%)、660人以上が死亡した山元町。同町は県最南端、太平洋に面しています。周りに高い山や建物はなく、町は大津波で壊滅状態となりました。震災当日には防災無線放送もなかったそうです。
私たちは6月10~12日に生活支援ボランティアに入り、津波で家や庭に流された泥だし、ゴミの片づけ、がれき撤去、仮設住宅での炊きだしなどを行いました。
私は、家の中や畑に流されてきたヘドロやゴミをかき出したり、泥で汚れた家具や仏壇の掃除などをしましたが、お話を聞くと、行政や社会福祉協議会のボランティアの場合は共有地のみで、個人宅や私有地まではやってくれないのだということでした。高齢者のみの夫婦では、力仕事や人手がいる作業は困難で、このような一人一人の要望に応える形での支援の必要性を感じました。
あるお宅では、「夫が自治会役員をしていて、みんなを避難させるために逃げ遅れて津波に飲み込まれた」という主婦の方もおられました。津波の水位が2メートルを超えた痕も生々しくあり、本当に怖かっただろうと思いました。
たくさんのボランティアの参加で、この日は、周辺の片づけが一気にすすみました。慣れない作業で疲れましたが、でも終わったあとに、現地のみなさんにも大変喜んでいただけて、疲れもどこかに吹っ飛びました。
この日のボランティアのことが話題になっているそうで、現地のボランティアセンターには、「うちにも来てほしい」「がれきの片づけを手伝ってほしい」など、300人分以上の仕事の依頼が来ているそうです。
ひきつづき、被災者の立場から生活再建へ寄り添う活動を続けていきたいと思います。