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中村哲さんの講演会

医学生のみなさん,こんにちは。

とみーです。

兵庫民医連の「国境なき医師団」講演会の次の日に中村哲さんの講演会があったので,医学生さんといっしょに行きました。

私が中村哲さんについてあらかじめ聞いていたのは「医者しているというよりは井戸を掘っている」というようなことだったのですが,実際に話をきいてみると予想以上でした。今や中村さんは井戸どころか用水路を掘って,農業振興事業を繰り広げていたのです。重機を操って農業指導員になっていました。プロジェクトX「黒四ダム」じゃないですが,建設現場や工場の雰囲気が好きなほうなので見ていてたのしかったです。

そうやってそこそこ食えるようになれば,アフガニスタンの人もどことなく穏やかな表情で,テレビで見るアフガン情勢とはずいぶんな違いだなあと思いました。南米のベネズエラについてもそうですが,日本のメディアはこと海外情勢となるとあまりにも米国追随と軍事・政治分野に偏りすぎて,結局先を読み間違えているように思います。

「まずは何と言ってもそこそこ食えることが土台だな」とあらためて思いました。用水路も日本の江戸期の取水技術を生かしたり,育てているのも米でして「日本やるな!」という感じです。北朝鮮に対しても「コメなんか送るな,支援打ち切れ」みたいな強硬論を言う人がいますが,僕はむしろ逆に「日本のうまい米をじゃんじゃん食わせたほうが,反日心情も萎えるんじゃないか」と思っています。

また中村さんは「支援者として,その国の社会を変えようみたいな大それたことは考えない。支援者の理想よりも,その国で実際に困っていることを助けるのが大事だ」と言っていたのも印象的でした。中村さんは地域の寄り合い所としてイスラム寺院の建設も助けているのですが,他の支援者からは〈イスラム教のような封建遺制を助けていいのか〉みたいに言われるそうです。まあ確かにそういう面もあるのでしょうけど,実際には住民対立の手打ちの場になったりします。そんなわけで,中村さんは米軍の機銃掃射に狙われたことはあっても,住民から攻撃されたことはないそうです。

まあそれはともかく,講演会が終わったあとで時間のあった二人の医学生さんとお茶をしました。女の子のほうは「病院の中にいるよりは外の現場が好きです」と言っていました。男の子のほうは,農学部に入って農業指導みたいな仕事をしようと思っていたのが変わって医師を目指すようになったそうです。なるほど確かに中村哲さんの話をききたいわけです。

兵庫民医連でも震災支援の現場を用意していますので,ぜひボランティアに来てくれるといいなあと思います。

 

 

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