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医科冬季奨学生会議(ウインターセミナー)を開催

 昨年末、12月25日(水)の午後、東灘区・住吉の神戸医薬研究所(東神戸病院系列)にて、兵庫民医連医科冬季奨学生会議(ウインターセミナー)を開催しました。

 最初にリーダー学生より、事前学習レポートとして『子どもの貧困』について報告されました。
 貧困には『絶対的貧困』と『相対的貧困』が有る事、日本では『相対的貧困』が問題になっており、子供の6人に1人が貧困状態にある事、また外から見て相対的貧困が見えにくい事などが指摘されていました。

 第Ⅰ部は大阪・生野区で実際に子供食堂を運営しておられる、NPO法人CPAO理事の徳丸ゆき子さんに御講演をして頂きました。 徳丸さんは何回かテレビ出演をされており、子どもの貧困についての御講演の為、忙しく全国を飛び廻っています。講演会当日も朝、和歌山・橋本市から駆けつけて下さいました。『まずは、一緒に御飯でも食べようか!』というコンセプトで、お腹を満たしてから、ゆっくりとお話しを聞いて、相談に乗り対応されるそうです。一概には言えませんが、子供が健やかに育っていくためには、『毎日の食事』 が大きなウエイトを占めている事は間違いないと思いました。

 講演内容はリアルな内容でした。電気を止められている為、暖房が使えない、母親が男をアパートに引っ張り込む、月々の収入よりも出費の方が多い、子供たちは給食だけが頼りで夏休み、冬休み明けにはゲッソリと痩せて来る、などです。また6人に1人が貧困と言われるが、目の前の6人に均等に1人では無く、地域によっては6人全員が貧困状態や、逆に全員が貧困とは無縁の生活をしているなど偏在している事、生まれ育った地域によって地域格差が生じている事などが印象に残りました。

Ⅱ部のSGD(スモールグループディスカッション)では3班に分かれて、①子供たちの貧困の現状 
②貧困の原因 ③どうしたら支援に繋げる事が出来るか などを中心に話し合いました。
 3班に共通した見解として、子ども食堂や無料塾、教育支援などの情報がそもそも伝わっていないのではないか、どうしたら情報を届けられるか、医療に携わる者として『喫緊の課題』として突き付けられた想いでした。

夜は参加者による夕食交流会で更に親睦を深める事が出来ました。
当日参加された奨学生、職員の方々有り難う御座いました。リーダー学生やスタッフ
の皆さん、お疲れ様でした。      (担当者:TF)

2019年12月ウインターセミナー_200116_0012.jpgのサムネール画像


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