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今年も兵庫民医連医学生のページを宜しくお願いいたします。

遅ればせながら、皆さん明けましておめでとうございます。

yabです。

本年も兵庫民医連の医学生ページならびに職員ブログを宜しくお願いいたします。

さて、年も明けて早々に試験っていう学生さんも結構いるらしいんですが、新年のスタートは上手くきれましたか?

さてさて、今回は1228 ()に行われた、神戸三宮・東遊園地での「神戸の冬を支える会」主催の越年越冬支援活動に兵庫民医連も参加し、炊き出しと医療相談、健康アンケート活動で参加してきましたのでその報告です。


まずは、全員でテント設営を行いました。

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当日は寒さで底冷えする会場(時折雪が降る中)に、80名を超える路上生活者や生活困窮者の方が集まりました。 

会場で行った健康アンケートに、21名の医系学生(医学生7名、看護学生10、薬学生)16名の職員が参加し、39名の方から健康状態や生活について聞き取りを行いました。

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医療相談には、研修医も含め医師6名・看護師2名・MSW2名が参加し、13 名の方から病気や生活の相談を受けましたが、その1例を紹介します。

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路上で生活されている50代の男性で無保険でした。下垂体腫瘍の治療を2ヶ月間中断しており、血圧も高く早急に医療機関につなぐ必要がありました。

相談を受け、医師とMSWで神戸の冬を支える会の相談員に繋ぎ、住宅確保と生活保護申請をする事とし、一旦神戸協同病院の受診と神戸市立医療センター中央市民病院への誘導をお願いしました。


はぁもにぃによる炊き出しが始まると、テントには行列ができ、準備した海鮮がゆ200食は比較的早くになくなりました。会場に「お代わりあります!」のアナウンスが流れると、再び行列が出来ましたが、よくよく見ると職員やボランティアスタッフの姿もチラホラと...。まあ、美味しかったんで仕方の無いことです。


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午後からは場所を移し学習と交流を行ないました。

「人のはなしをきくとはどういうことか」をテーマに、神戸女子大学の阿江善春氏より講演をしていただき、午前中のアンケート活動に触れながら、「相手が本当に言いたいことを聞けていたか?」その人が「言ったこと」と、「言いたかったこと」の違いについて話していただきました。

また社会心理学などで用いられる「いちえんそう」の体験をとおし、社会との関わりによって人の心や行動は影響を受けることを学びました。聞き方の癖を知るためのアンケートでは、「そうですね」という「共感」は大事ではあるけれども依存につながりがちになる。「そうだったんですか」という「共感的理解」を示すことで自分も相手も大事にできることなども話していただき学生の皆さんは勿論我々職員も大変勉強になりました。

その後のグループ討論では、アンケート活動や講演の感想交流をしました。

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参加学生の皆さんからは「健康に関する悩みを持っていても医療相談に行きたがらない人をどうしたらいいのか、短い時間の中で何も出来ず少し残念でした」「アンケートは簡単なことと思っていたけど、話を聞く中でも聞きにくい事もあり難しいなと感じました。何でも実際にやってみないと失敗も成功も得られないので良い経験になりました」「講義は学校の授業よりずっと楽しかったです。他の人の感じたことや失敗談とかも聞けて、みんなが普段感じていることを知れて良かったです」などの感想や意見が出されました。

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なお、兵庫民医連は今年の年末も参加しますので、今回は参加出来なかった皆さんは是非参加してくださいね!

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