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8月24日、25日サマーセミナーを開催

みなさんこんにちは。急に寒くなってきましたね。体調には気をつけてください

さて今回は8月24日、25日に開催したサマーセミナーの報告をします

824(土)~25(日)にかけて、姫路医療生協のヘルスコープあぼし診療所でサマーセミナー(兵庫民医連夏季奨学生会議)が開催されました。

去年のウィンターセミナーに引き続きテーマを「地域医療」とし、医学生7人、24人の職員、組合員さんが参加しました。

 

1日目は、あぼし診療所の協力をお願いしてとった外来患者アンケートの分析と、地域診断モデルであるCommunity as Partner Modelを使い調べた、あぼし診療所のある地域の特性を学生が発表しました。

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その後、あぼし診療所所長の藤本医師より網干地域の歴史・文化や特徴、取り組みから今後目指す診療所の医療などについて講演していただきました。中でも「網干地域には潜在的な在宅需要があるのに掘り起こせていない現状が今後の課題」という言葉が印象的でした。

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全日本民医連の藤末会長がサプライズで登場。藤末会長はこの地域のご出身で、医学生たちを前に網干地域の歴史や動態、医療事情、また、あぼし診療所がこの地域になくてはならない存在である事など熱心に話されました。医学生たちも熱心に耳を傾けていました。

 


午後からは患者・患者家族から聞き取りアンケートを行うグループ、地域の事業所を回るグループ、地域の歴史を組合員さんから聞くグループの3つに分かれて、フィールドワークを行いました。網干地域で生活する患者さんの姫路医療生協への期待や不安、地域のまちづくりや文化・産業を実際に見聞きすることで、患者さんの目線で地域に目を向けることができたフィールドワークとなりました。

 


夕食交流会では姫路医療生協の黒岩専務より法人の地域包括ケアの取り組みを熱く語っていただき、患者さんの住み慣れた地域で、医療と介護の連携を図ることの重要性を学びました。

 


2日目は、1日目に学んだことから網干地域の気になった点や魅力的な点を出し合いながらディスカッションを行いました。気になる点として、「どうすれば地域に在宅医療の存在を広めることができるのか」や、地域で偏在する高齢者と子育て世代がどうすれば交流できるのか、この地域での医師の高齢化の問題、小児科が少ないことなどが挙げられました。魅力的な点として網干地域に根付く祭り文化、あぼし診療所の行っている共同組織との取り組みが挙げられ、これらを活用していくことで解決につなげられないかなど、地域の資源を知ったからこそ出せる意見がたくさん出されました。

 

参加した学生からは、「地域医療をより身近に感じられた。地域をよく知り、患者さんや地元の医師たちと顔の見える関係をつくることは現代社会でもっとも重要だと思った」(鳥取大学1年)、「学校の地域実習で今日の講演をしてもらえたら、もっと皆が地域医療に興味を持ってくれるのではと思う」(香川大学5年)「組合員から網干の歴史をとても詳しく聞けたが、興味深かったからこそみんなにも聞いて欲しかった」(神戸大学2年)などの意見が出されていました。


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