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12月15日はウィンターセミナーの日でした

こんにちは。医学生担当のOTです!

皆さん、新年明けましておめでとうございます。
今年も1年どうぞよろしくお願いいたします*。:.゚アケマシテヽ(´∀`)ノオメデトウ゚.:。+゚

今日はセンター試験の初日ですね。受験生の皆さん、応援しています!


昨年末私は、友人の親戚の年中行事であるお餅つきにお手伝いとして参加してきました!
臼と杵でつくので、男手が足りないと本当にしんどいらしく、ここ数年参加させてもらっています!

しんどいぶん、つきあがったお餅はとっても柔らかく本当に美味しいですよ!

餅つき写真 加工.jpg

さて、新年となりましたが、記事の内容は去年12月15日のウィンターセミナーです・・・
更新が遅くなってしまい申し訳ありません。


昨年の12月15日に開催したウィンターセミナーですが、そもそもどういうものかというと、民医連には奨学金制度がありまして、奨学生が学習を通して民医連の医療や取り組み、考え方を学ぶ場となっております。

学習といっても、受け身なものではなく学生が主体的に企画を作り上げていきます!
また、参加対象は奨学生だけの閉鎖的なものではなく、興味がある医学生であれば誰でも参加できます!


さてそんなウィンターセミナーですが、今回のテーマは「地域医療 ~医療政策から考える~」というものでした。
「兵庫の医療は地域によって大きく異なった特徴があると聞いたことがある」という学生の疑問から、「どうして違いがあるのだろう」となったのが始まりでした。

そこからそれぞれの地域で行われている医療は、「地域医療構想」という医療政策により細かく決められ役割分担されているということを知りました。

では実際に、兵庫の「地域医療構想」はどうなっているのかを学ぶことになりました。


講師として、「兵庫の地域医療を守る会」代表の今西さんに来ていただきました。
日本政府は軍事費に多額の予算をつぎ込んでいる影で、医療や社会福祉の分野で予算を削ってきたこと、中でも医療費の分野では入院をできるから医療費がかかるという考えのもと、全国で30万床のベッド(病床)削減を打ち出していることが語られました。

そのベッド削減のために、全国各地で公立病院の統廃合がされ、兵庫でもいくつも統廃合の話が持ち上がっているとのこと。
中には市内唯一の産婦人科のある病院も統廃合の対象になっており、地域のニーズや住民の思いと地域医療構想はかけ離れているという話がされ、地域住民の立場に立たないといけないことを学びました。

20181215ウインターセミナー_190117_0080.jpg

もう一人の講師として、東神戸病院で小児科医をされている森岡先生に講師をしていただきました。
医療の現場から統廃合の影響が語られました。
他の診療科に比べて経費がかかりがちな小児科は赤字となりやすく、統廃合によって閉鎖となることも少なくないとのこと。
その結果、神戸市内では小児科の二次救急の輪番制体制が組めず、救急で来た小児患者を隣の市の病院に紹介しなければならなかったり、自宅で安静させることを余儀なくされるケースもあったとのそうです。

また、小児科の現象以外に小児科医の負担が増えている要因として、昔は地域全体で子供たちは見守り育てていたコミュニティが今はなくなりつつあることが話されていたのが印象的でした。

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では実際兵庫県内の地域はどのような状況なのかということをしるため、統計データから地域の課題やイメージできる疑問を抽出する地域分析をしました。
「この地域は産婦人科がないが、出産はどのように行っているのだろうか」
「高齢化が顕著なこの地域では、誰が高齢者を見ているのだろうか?介護施設は十分なのか」
と疑問を出し合いながら、ディスカッションを進めサマーセミナーの課題を出しました。

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ウィンターセミナーを通して、地域医療構想により地域になくてはならない病院がなくなろうとしていることや、イメージだけでなく客観的に地域を俯瞰し課題を見つけることを学ぶことができました。

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