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総合診ワークショプ  医療系学生と高校生さんがドクターGに挑戦!

みなさんこんにちは。学生担当のSです。

そろそろ梅雨に入ってきますね。

病院のアサガオはそろそろ開花の準備を始めています()


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このブログでもお知らせしていました鈴木富雄医師による「総合診療ワークショップ」を5月27日に開催しました。医学生、薬学生、看護学生、医師を目指す高校生、予備校生さんなど多くの方が参加して大盛況でした。

 

その様子を少しだけご報告します!


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今回は、尼崎医療生協 本田(ほんでん)診療所で家庭医専攻医のM先生が経験した患者さん2症例をもとにディスカッションしました。

 

1人目 「最近、朝の散歩に行っていません・・・」

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Aさんは昔からお散歩が趣味で、朝早くからお散歩とラジオ体操を友人たちと一緒に行なうのが日課でした。しかし、ある日の外来で「散歩には言っていないです」と...。

Aさんに何があったのでしょうか。

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2人目 「緊急入院が必要なのに、入院したくない!」

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救急車で搬送されてすぐにでも入院が必要なBさん。ですが、なにがなんでも入院したくない!とおっしゃいます。

どうして入院を拒否されるのでしょうか...。

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この2つの症例について、「どうして散歩をやめてしまったのか」、「どうして入院したくないのか」考えられるあらゆる原因を参加者が想像力を駆使して考えます。

 

P5271429.JPGのサムネール画像

鈴木富雄先生とM先生から、家庭医のアプローチの仕方として、

 

「生物心理社会モデル」

「家族ライフサイクル」

illness(病い)とdisease(疾患)の違い」

「かきかえ(感動・期待・解釈・影響)」

「共通基盤」

「ラポールの形成」

 

などの考え方を紹介していただきながら、患者さんの"言葉"に耳を傾けていき、すこしずつ明らかになる問題の核心部分に迫っていきます。

そして、ディスカッションを通じて、最後には「病気だけでなく、人を診る」ことが必要であることにたどり着きます。


今回で2回目の医療系学生さん向けのワークショップでしたが、さまざまな立場の参加者で想像力を働かせて患者さんに向き合う体験ができて、充実した時間を過ごすことができました。


お忙しい中準備をしていただいたM先生、そしてご多忙の中来ていただいた鈴木先生に感謝いたします(;▽;)

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~参加した方の感想文を紹介します~

 

まだ医学部1年生で医学的知識も大してない中での参加だったが、だからこそ、心理面、社会面などにも注目できたと思う(医学部1年生)

 

今、大学では知識を詰め込む作業が続いています。入る前には理解していた「患者さんを知ること」を忘れかけていました。今回、それを再確認し、それを胸に頑張っていこうと思いました(医学部1年生)

 

今回参加して、医者として重要なものは「どのような患者さんが病気をもっているか」という視点をもって治療していくことだと思いました(高校生2年生)


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