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兵庫民医連サマーセミナー2020を開催しました!

020926()にサマーセミナー(兵庫民医連夏季奨学生会議)をオンラインで開催しました。

▶講演「医療現場からみる子どもの貧困」

健和会病院(長野民医連)院長の和田浩医師を講師にお招きしました。

初めに、日本の子どもの貧困率や貧困の定義、貧困と健康・学力・虐待との関係などグラフも用いながら分かりやすく解説していただきました。また、困難を抱えた親子はどんな人たちか紹介し、医療者にネガティブな感情が湧く時、相手は何か困難を抱えているとも話されました。そして、医療機関にも様々な支援ができるので患者さんの話をよく聞き、自己肯定感を高めることが重要だと訴えられました。

▶グループディスカッション

3つのグループに分かれてグループディスカッションを2回行ないました。

1回目は、講演の中でDV・ネグレクトの疑いがある一家の事例が紹介され、医師になってこのような患者さんが来院したらどうするか、なぜこのような状態になってしまったのか、どんな支援が必要だと思うかについて、討論しました。「患者さんの話をきちんと聞きたい」、「患者さんの生い立ちにも目を向けるべきではないか」など多様な意見が出されました。

2回目は、全体を通しての感想を交流しました。「最初はネガティブな印象を持ったが、理由を知ることが医療者として必要だと気付いた」「自分の価値観だけでとらえることが危険と気付いた。勝手な先入観にとらわれないため患者さんと信頼関係を作りたい」「貧困は見えにくいので他職種間で連携したい」などの医師になった時に活かしたいという感想が出されました。

和田先生からも終了後の全体総括の中で、学生が予想以上に素晴らしい発言をしてくれて大変満足した趣旨の事をはなされていました。

今回のサマセミに参加して頂いた皆様、スタッフの皆さん、ありがとうございました。

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