研修医TYです!
夏が来つつありますね。
僕は日差しが嫌いなので、曇った風の日以外は家でじっと過ごしています。
3月に全国の民医連関連病院の初期研修医が集まる企画に参加しました。
そこで、佐藤健太先生という、「型が身につくカルテの書き方」という大変良い本を書かれた北海道勤医協中央病院の先生の講演がありました。
講演では研修医のキャリアデザインや適性の考え方をテーマにしていて、そこで「さあ、才能に目覚めよう」という本の紹介がありました。
ちょっとイタい題名なのですが、本当に優れた本だったのでここで紹介しますね。
この本にはシリアルコードがついていて、それを入力するとウェブ上で「ストレングス・ファインダー」という形式の心理テスト(所要時間1時間弱)が受けられます。
受け終えると、予め34個用意されている強み(「公平性」「適応性」など)から、自分を最もよく表現する5つの強みを、影響が大きい順に出力してくれます。
今回は、僕の結果を例として以下に記しますね。(一部改変あり)
①
内省
考えることが好きです。脳を刺激し、縦横無尽に頭を働かせることが好きです。
一方では、頭を働かせている方向は一点に定まっていない可能性もあります。独りの時間を楽しむ類の人です。なぜなら、独りでいる時間は、黙想し内省するための時間だから。
②
学習欲
学ぶことが大好きです。いつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。
③
最上思考
優秀であること、平均ではなく。これが自分の基準です。平均以下の何かを平均より少し上に引き上げるには大変な努力を要し、そこに全く意味を見出しません。
自分自身のものか他の人のものかに関わらず、強みに魅了されています。自然に長所を見分ける力は、他の人から人を区別していると見られるかもしれません。自分の強みを高く評価してくれる人たちと一緒に過ごすことを選びます。同じように、自身の強みを発見しそれを伸ばしてきたと思われる人たちに惹かれ、相手の強みを伸ばすことに執心します。
自分を型にはめて、弱点を克服させようとする人々を避ける傾向があります。自分の弱みを嘆きながら人生を送りたくはありません。それよりも、持って生まれた天賦の才能を最大限に利用したいと考えます。
④
収集心
知りたがり屋です。物を収集します。集めるものが何であれ、あなたはそれに興味を惹かれるから集めるのです。
⑤
目標志向
「自分はどこに向かっているのか?」と自問します。毎日、この質問を繰り返します。
明確な行き先を必要とします。
行き先がないと、自分の生活や仕事はたちまち苛立たしいものになる可能性があります。特定の行動が目標へ近づくために役に立つかどうかを本能的に評価し、役に立たない行動を無視します。
・・・僕がどこの誰だかご存知でない方がほとんどでしょうし、こんなの読まされてもちょっと反応に困りますよね。すみませんね。
ここで僕は言いたかったのは、僕としては「自分を型にはめて、弱点を克服させようとする人々を避ける傾向があ」るという記述を読んで、すごく納得した、ということなんです。腑に落ちたというか。
そして思ったんですね、「こういう良い面悪い面を、付き合う必要があるけどあまり親しくない人同士で共有できたなら、きっとお互いのために大変良いだろう」と。たとえば部活の先輩―後輩とか、上司―部下、指導医―研修医とか。相互理解・相互への関心を高める手段としてすごく有用であると思います。
あとね、この心理テストはよくできていて、僕の思考様式はこの5要素でほぼ表現できてしまうんです。
僕が好きでやめられないのは、「多種多様な変な人たちの強みを集めて(収集)、目標に向かって(目標志向)伸ばす(最上思考)ためにはどう手伝うのが良いかを黙々と考える(内省)」ことなんだけど、それは「分析系の精神科の仕事がしたい」という将来への考え方とよく合致してます。
はい、今回もこんな感じでまとまりがないですね。
よき6月を!