※この記事は連続記事の第2回目です。
まず先に「医学生のつどい」
http://hyogo-min.com/intern/post-665.html
をお読み下さい。
医学生のつどいの詳細な内容に興味がある人は
http://aequalis.jp/event/detail.php?id=336
を参照下さい。
今回の記事では、私が医学生のつどいに参加して感じたことを紹介していこうと思います。
まず今回のテーマである「地域医療」とは一体何なのか?を考えました。
地域医療とは
離島や無医村といった医療過疎地域での医療といった、行なわれる「場所」による定義ではないのです。
地方には地方での地域医療があり、都市部には都市部の地域医療があります。
1.医師だけでなく、他職種の医療従事者、行政、そして地域住民自身と協力して、
病気を治すだけでない医療活動を行うこと、が地域医療だ
と思います。
2.また、患者さんの医学的な症状の訴えだけでなく、生活全般の悩みまで一緒に考えて解決していくような姿勢も地域医療には必要だと思います。
例を挙げるとキリがないと思いますが、まずは上の2.について考えてみましょう。
たとえば5個の病気を持っている人がいるとします。
(高血圧、糖尿病、腰痛、頻尿、不眠症、・・・5個の病気があるということは決して珍しいことではないのです。
平均的に、年齢÷10個ぐらいの病気を持っていると言われています)
それぞれの症状について専門の外来に通院しているとして、高血圧と糖尿病を診ている内科の医師が、腰痛と頻尿と不眠症について全く把握していないとするとどうでしょうか?病気同士が関連していたり、薬に相互作用や副作用があることはよくあります。
この患者さんに新しい症状が出てきたときに、この人はどこに相談すればいいのでしょうか?
もし、家族のことや金銭面のことなど色々な悩みがあって気を病んでいるとしたらどこに相談すればいいでしょうか?
患者さんが困ったら、まず最初に悩みを相談できて、なるべく広い範囲を診ることができる医師が地域にいたらとても心強いと思います。
患者さんの問題を幅広く聞いた上で問題点を把握し、必要があれば連携をしっかりとって近隣の医療機関を紹介する。
そのためには自分の専門以外のことも聞き出そうという姿勢と知識が必要です。
そのような姿勢は 、町中のクリニックや診療所で働く医師だけでなく、大病院で働く医師であっても求められるものだと思います。
長くなりましたが、医学生のつどいに参加して思ったこととしては、
自分の専門以外のこともしっかり勉強して、患者さんの困っていることはなんでも聞く
ということができるような医師になろうという決意を新たにしました。
実は、兵庫民医連の研修では上記のようなことを日頃から意識して研修を行なっています。
なので、研修医の私が参加すると、「いつもの話だなぁ」というデジャブもあったりなかったりしたのですが、学生にはなかなか新鮮な内容もあったようでした。
私の拙文について
、「分かりづらい、けどどういうことかもっと知りたい」と思った医学生、高校生の人がいたら兵庫民医連にお問い合わせ下さい。
実習、見学でお待ちしています。
私達研修医とともに地域医療について勉強しましょう。
※医学生のつどいについてのブログは続きます。次は病気を予防する医療活動についてです。