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アルコールの問題について

尼崎医療生協病院から東神戸病院に移動してきたJUN1です。

 

今回は尼崎医療生協病院でのお話。

 

病院で働いていると、

 

「病院で働かなかったら知る事は無かっただろう世界」

 

というのがあります。

 

その1つがアルコールです。





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ちなに私はお酒を飲みませんm(_ _)m

 

アルコールに人生を翻弄(ほんろう)されている人、アルコールを飲んでいる人に人生を翻弄されている人、に多く出会います。

 

特に依存症で生活まで崩壊しかけている人は、周囲の人からも見放されて独居の方ばかりです。

 

そんな人が体調を壊すと入院となるのですが・・・、まっ当然ですがアルコールが抜けて行く過程で離脱症状が出ます。

 

入院中は断酒ですから(P_−)

 

 

 

 

その最たるものが「せん妄」です。

 

意識混濁になったり、反対に過剰に興奮したり、幻視、幻聴など様々な症状を呈します。

 

そうなると夜中に暴れたり、大きな声を出したりして、他の入院患者様にも影響が出ますし、行動も予測できなく危険な状態になります。

 

ベッドから落ちたり、点滴を引き抜いたり、看護師さんに暴力を振るったりと、ホント様々な問題が起きます、アルコールの所為(せい)で。

 

なので、医師としてもできるだけお薬を使いながら精神的に落ち着いてもらおうとするのですが、コレが中々上手く行きません、ホントに(>_<)

 

時には落ち着くまで(話の通じる人になるまで)何週間もかかる時があります。

 

またアルコールが抜けた状態でも、既にアルコールで人格が崩壊していて、なかなか社会的常識が通じなくなってしまっている方もおられます。

 

そして看護師さんから、

 

「先生、何とかして下さい!!!」

 

と、攻められることになります(−_−;)

 

ホント何とかしたいのですけどね、トホホ(@0@)

 

アルコール依存症の人に多くの人が振り回され、多くの人的労力と医療資源(医療費)が使われています。

 

そして、そのような人は身体が治ったらまたアルコールを飲むという悪循環。

 

何のために治療しているのやら・・・でも止められないのでしょうね(−_−;)

 

そんなアルコールによる社会的な損失が余りに大きいのですが、テレビをつければアルコールのCMばかりを目にします。

 

ビールの種類も多すぎるので、ザッと調べてもこんな感じ・・・




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今やテレビで煙草のCMを見る事はなくなりましたが、そのCM枠の穴を埋めるようにビールのCMばかりです。

 

でもアルコールの問題が世間で取り沙汰される事は、ホント少ないと感じます。

 

世間はアルコールに対して少し寛大すぎるようにも感じるのですが、それは私がお酒を飲まないからでしょうか?(P_−)

 

そんな暗澹(あんたん)たる気持ちになることも多いのですが、先日入院してきた患者様もそんなアルコール依存症の患者様でした。

 

案の定、入院後様々なトラブルに見舞われ主治医は苦労し、私は主治医に同情していました(T_T

 

そこに現れたのが、当院で働く家庭医でこの患者さんの「外来主治医」の高松○子先生。

 

外来主治医として患者様のベッドサイドに行くなり、甲高い大きな声で、

 

高松先生:「△△さ〜ん、私のこと解る〜?」

 

患者さん:「松たか子ォォォォォオ〜。」

 

高松先生:「おしいィィィィィィィ〜(笑)。」

 

ホント、お・お・おすぃ(^0^)



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高松○子の○を抜いて、並べ替えたら、松たか子。

 

イッツ、ミラクル(^0^)

 

アルコールの問題で上記の様なネガティブな気分になりそうなことも多いのですが、「松たか子先生」の明るいキャラクターに救ってもらった出来事でした(^0^)

 

前向きに、前向きに(*^0^*)






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