尼崎医療生協病院で産婦人科研修中のjun1です。
題名からも予測されるように、今回も研修に全く関係ない話・・・。
先日、中日ドラゴンズの監督を勇退された落合前監督がテレビに出演されていました。
色々と非難(『非情な采配』などのスポーツ紙の見出しも番組内で紹介されていました)されることも多い監督さんでしたが、結果を残し続け、中日ドラゴンズに53年振りの『日本一』をもたらしました。
そこで思うのが星野仙一監督のこと。
実は中日ドラゴンズで2回、阪神タイガースで1回の計3回のリーグ優勝の経験がありますが、星野監督は『日本一』の経験がありません。
しかし、セ・リーグでの監督経験が3回、オリンピックでの采配も1回、現在は東北楽天ゴールデンイーグルスの監督をしていることからも、本人のプライド&成功への意欲は相当なものがあると思われます。
単に監督として優秀というだけでこれほど監督という仕事が舞い込むわけはありません、政治的な力も存分に持っていると思います。
落合監督は現役時代に中日ドラゴンズで、そんな星野監督の下でプレーしたことがありますが、星野監督に一人だけ年賀状を出さなかったという有名な話があります。
(中日入団が決まり、星野監督(左端)、中山球団社長(右端)と握手する落合選手)
そんな元部下が同じ中日ドラゴンズで、自身の達成できなかった日本一を達成したことに対する星野監督の心中はいかばかりか?
しかし、それも仕方ありません。
というのは、星野監督が阪神タイガースの監督をされているころから、『星野監督は日本一になれる監督さんではないな~』と考えていたからです。
理由は
『非情さが足りない』
です。
監督という仕事には、選手のプライドが傷つき立ち直れないようなことになろうが、選手がベンチ裏で怒りに荒れ狂うようなことになろうが、チームの勝利を考えるならば、時に『非情』ともとれるエゲツナイ采配をすることが求められます。
日本一になる監督さんは『非情』なエゲツナイ采配をすることができます。
ID野球で有名なヤクルトスワローズの野村監督が以前に、◯◯投手のプライドが傷つくのを承知で交代させた、と話されている記事を読んだことがあります。
案の定、◯◯投手はベンチ裏で大荒れだったそうです。
(ヤクルトスワローズ時代の野村監督)
しかし、星野監督にはそのような非情さが足りない、と感じることがよくあります。
選手の気持ち(プライド)を大事にする監督といえば聞こえが良いですが、私は『格好つけている』と感じます。
そして、優しいというよりは『甘い』。
よく怒鳴っていますが・・・。
この投手はもう変えないといけない、という状態の時に変えずに続投させて打たれる、という様なことを何度も見ました。
あるいは阪神タイガースの監督時代の2003年の日本シリーズでのこと。
福岡ソフトバンクホークス相手に3勝3敗で第7戦までいきましたが、第7戦の9回裏2アウト1対6で負けているという状況で、代打に広沢克己選手を送りました。
広沢選手はその年で引退を表明していたので、その日が現役最後の試合でした。
その年の阪神タイガースは『絶対にあきらめない』をスローガンに1年間プレーしてきたのに、ここであきらめて恩情采配とは、と拍子抜けしたのを覚えています。
ここから5点を取って追いつくのだ、という気迫は感じられず、私には格好をつけて恩情采配をしている、試合を諦めている、と感じました。
9回裏2アウトでも5点を追いつくことができる、と思っているチームだけが5点を追いつくチャンスを手に入れることができます。
引退だろうと何だろうと、そんなことは試合の采配に何も影響しない、しかも日本シリーズの最後の試合、これ以上諦めてはいけない大事な試合は存在しない状況での恩情采配でした。
以前から監督としての非情さに欠けると感じていましたが『あ~やはりこの監督さんは日本一にはなれない』と思ったのを覚えています。
選手にとってはイイ監督さんなのでしょうけど。
今年も横浜ベイスターズの中畑監督、北海道日本ハムファイターズの栗山監督、阪神タイガースの和田監督が新たに監督業に挑みます。
彼らは時に非情な采配を駆使し、チームを日本一に導けるでしょうか?
ちなみに、楽天の星野監督は日本一にはなれないです。
(終)
*次は研修関連のブログ書かないとマズいかな~f^^;