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手技の上手くなるコツ

2年目研修医のJUN 1 です。


まだ2年目なのに、ちょっと偉そうな題名で恥ずかしいけれど・・・。 

恥ずかしいけれど、書きます。

 

1年間研修してきて、沢山の手技をさせていただきました。

 

そんな中で、気づいたことが・・・。

 

1年目の研修医の先生は参考にしてみてね。

 

それは

手技は『許される限り、ゆっくりしてよい』

ということ。

 

研修をスタートしたばかりだと、患者さんに血液ガスや採血で針を刺したりするときなど緊張して焦りがちになります。

 

自分では意識していないけれど、やはり手技が『少し』早い。

 

でも、手技全体であと数秒遅くても何の問題もないことがほとんどです。

 

針が皮膚を貫く瞬間は痛いから、悠長に刺してはいられないけれど、それ以外ではゆっくり針を動かしてイイし、落ち着いて手技をすればイイと私は思います。

 

CVCの試験穿刺&本穿刺、手術室での気管挿管の際などは、麻酔が十分に効いているのでそれほど焦る必要はありません。

 

大事なことは、少しだけゆっくり手技をすることで、指先や手のひらの感覚に神経を集中するということです。

 

1回の手技で得られた情報(学んだこと)の数が多い人ほど、手技が上手くなる可能性が高くなります。

 

ゆっくりするというのは、具体的には目盛りを細かくするということです。

 

2ミリ単位でしか針先を動かせない人と、1ミリ単位で針先を動かせる人では精度が『倍』違います(例えば、の話ね)。

 

1回の手技で得られる情報にももちろん差が出ます。

 

より多くの情報を得、振り返りの際により多くの点について振り返ることができる人の方が上達します。

 

別にこれは手技に限ったことではないと思います。

 

私はこのことを趣味のビリヤードから学びました。

 

上手な人と自分との差は、目盛りの差でした。

上手な人の目盛りは本当に細かいです。

精度が高いとも言い換えられます。

 

私は生まれつき目盛りが荒くて、考えていないとすぐに雑になるタイプの人間です。

 

35歳にもなると痛いくらい、そのことが自分で分かります。

 

ビリヤードをしてそれを思い知りました。

 

最初から目盛りの細かい人ならイイけれど、もし自分は目盛りが荒くて、でも少しでも手技が上達したいと望むなら、いつもより少しゆっくり目に手を動かしてみてください。

 

そしてその間に多くの情報を集めてください。

 

少しゆっくり手技をしたくらいで何か言う指導医&先輩医師&コメディカルの人はいませんから。

 

1年目の研修医の皆さん、頑張ってください。

 

私も頑張らねば・・・。


写真は、今年の尼崎医療生協病院配属の新人医師2人の採血練習のときのものです。なんとも言えない緊張感が良いですよね。


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