最近、NHK-BSで放送中の「総合診療医ドクターG」という番組を皆さんご存知ですか?
林寛之先生や山中克郎先生、鈴木富雄先生などそうそうたるメンバーの先生方の司会のもと、4名研修医が病歴と身体所見から鑑別診断を挙げて正しい診断に辿り着く過程を楽しむ番組です。
研修が始まり初めに戸惑うのは、イヤーノート的医学知識の蓄積が全く通用しないことでした。
臨床では患者さんの病歴と身体所見からなるべく少ない検査で正しい診断にたどり着き、適切な治療に繋げるのがなにより大事!というか格好いい!!
o(^▽^)o
そこでお勧め
『誰も教えてくれなかった 診断学 患者の言葉から診断仮説をどう作るか』
野口善令・福原俊一著
医学書院
患者の訴えを問題解決に使える「生きた情報」に変換し、そこから
①頻度の軸
②時間の軸
③アウトカムの軸
で考え、鑑別診断を絞り込み、検査前確率や検査後確率を考えて、正診に到達する道筋が分かり易く解説されています。
たまにこれみよがしに机の上に置いておくと「誰も教えてくれなかった」というフレーズに罪悪感を覚える指導医が急に優しくなってくれたりします(´∀`)
ちなみに林寛之先生が民医連主催のカンファレンスでお勧め本として紹介されていたので、この本を知りました。
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今日はさらにもう一冊!
『マクギーの身体診断学 エビデンスにもとづくグローバルスタンダード』
Steven McGee著
柴田寿彦訳
診断と治療社
診断には病歴と身体所見が最も重要ですが、様々な身体所見の取り方やその所見の尤度比が詳細に解説されています。的確な診断根拠が身につく一冊です。
ちなみに机にコレが並んでいると「出来る」研修医だと、指導医は勝手に思い込んでくれます
(*^-^)b
本棚のアクセサリーとして!でも、ベイツだとちょっとやりすぎかなぁ...という人にお勧めです。ちなみにちなみに最近第二版が出てさらに内容充実です!!
しかし、ドクターGを見ていて思うのは、出てくる先生がだいたい年に1度はカンファレンスでお会いしている先生なのがビックリです!!
カンファレンスは有名臨研にも負けない充実度ですよっ
(・ω・)/
~研修医 本は並べて満足~