内科後期研修医のjun1です。
最近、ICUがにぎやかです。
ICUに入室中の患者様は、言葉による意思疎通にも困難を伴う患者様が多いですが、聴力に関しては問題のない患者様がほとんどです。
そんな患者様にとってICUでの様々な生命維持に必要な機器の作動音、警報音は中々にストレスとなります。
そういうわけで、ICUでのストレスを少しでも少なく過ごしていただこうと、ご家族の方にお願いして、患者様が好きな曲を持って来ていただいて、ベッドサイドで流しています。
そのためにICUには何台かCDプレーヤーが置いてあります。
最近では患者様のご家族の方から、何か音楽を聴かしても良いでしょうか?と尋ねられる事もあります。
もちろん、OKです。
以前は美空ひばりの『川の流れのように』が流れていたこともありました。
名曲ですよね~(^o^)。
iPodで落語を聴いてはる患者様もいます。
これもとてもイイですね。
そして最近は、ICUにショパンのピアノ曲が流れています。
患者様が元気でおられた頃、気に入って聴いておられた曲とのこと。
ショパンのピアノ曲を聴きながら仕事をしていると、私たちの気分も何だか癒されます。
音楽って大事だな~、と当たり前のようなことを思う日々。
そして、最近
「やっぱりこの曲いいな~、もう一度練習してみよう。」
と思ったのが、ショパンのEtude.Op10-3ホ長調。
Etudeというのは『練習曲』の意味。
ショパンの場合は練習曲の域を越えた難易度と芸術性を備えたEtudeばかりで、
『どこが練習曲やねん』と思う事も。
Etude.Op10-3ホ長調も途中から難しくて投げ出していたのですが、今回ICUで聴くようになって、再び挑戦したくなり、只今時間を見つけては練習中。
しかし、このEtude.Op10-3ホ長調、別名『別れの曲』。
ICUで流していいのか?
なんて思いましたが、『別れの曲』と名付けたのはショパン自身ではないとのこと。
ショパンの伝記映画で頻繁に流れていたことから、このような通称で呼ばれるようになったそうです。
作曲者の意図がそうでないなら、俄然OKですねo(^o^)o。
だって、イイ曲なんですもの~(*^o^*)♪♪♪。