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Grand jeté (グラン‐ジュテ)

奈良の吉田病院で研修中のjun1です。

 

今日は私の好きな番組の話。

 

上記の題名はフランス語で『飛躍』という意味があります。

 

また、クラッシックバレエの世界では『跳躍』を意味します。

 

下の写真が、まさにGrand jeté(グラン‐ジュテ)、すっばらしい~。



grand jete 1.jpg


写真の女性は私の好きなバレリーナのニーナ・アナニアシヴィリ。

 

好きな番組の題名は『グラン・ジュテ ~私の跳んだ日~』。

 

NHK教育テレビで放送されていて、番組の時間はほんの25分です。

 

で、番組のイメージで使われている可愛らしい絵がこちら。



grand jete 2.jpg



毎回一人の女性を取材し、その人の飛躍の時に迫るという番組です。

 

1月19日の放送では、俳人の大岡翔さんという方が紹介されていました。

 

彼女は、若くして俳人として名が知られ、メディアからも注目を集め大学在学中にNHKの『俳句王国』という番組で司会もされていました。

 

 

番組の中で、彼女が大学卒業を控え、今後の進路に悩んでいたときの話が紹介されていました。

 

俳句の世界で生きて行きたいけれど、俳句だけで生きて行けるのか、と思い悩む日々が続いたそうです。

 

言葉の世界で生きて行くいうのは本当に大変な、過酷なことですものね。

 

そんなおり、アメリカ同時多発テロが起こり、彼女は人生がいつ終わるかわからない、という現実を目の当たりにし、当時付き合っていた男性との結婚を決断します。

 

というくだりで、『厳しいけれど、俳句の道で人生を切り開いて行くのかな?』と勝手に期待していた私は『な~んだ結婚か~、そっちの道を選択したのか~、男にはその選択肢は用意されて無いのよね~』

 

と一瞬ぐだぐだ思ったのだけれど、

 

『そっか~、何も男と同じ生き方を選択しなくてイイじゃんか、男と同じ生き方をしたら、男みたいな俳句しか詠めなくなるかもね』

 

というわけで、あっという間に考えが変わって、番組を見続ける事に。

 

ホッコリとした生活を続けながら俳句を詠む彼女を見ながら先ほどの考えを再確認。

 

しかしそんな彼女も、昨年の東日本大震災を経験し、人間の無力さを痛感させられ、俳句が詠めなくなります。

 

そんな彼女が故郷の桜を眺めながら再び俳句を詠めるようになる瞬間を、彼女の"グラン・ジュテ"として、紹介しています。

 

そのとき彼女が詠むだ句がこちら、

 

『夜の桜 死者へ生者へ 咲き満ちる』(大高翔)

 

いつもこの番組を、私の飛躍の時はいつのことかしら、と思いながら

見ています。

 

*番組は2012/1/26() 10:3010:55 NHK-Eテレ『グラン・ジュテ ~私が跳んだ日~』再放送予定です。










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