進級、入学、卒業、就職などなど新た環境で新年度を迎えるみなさん、こんにちは(浪人、留年してしまった方は長い1年の始まりかもしれませんが...)。
私達研修医は3月28日月曜日より2年目のローテーションが始まっていまして、いつの間にか2年目研修医という立場になってしまいました。
お世話になった1年上の先輩方はそれぞれの後期研修先に旅立たれてしまい少々さみしいですが、4月1日には新たな後輩も入ってくるのでワクワクもしてます。
4月1日が金曜で、初出勤が金曜日なのはビミョーな気分になりそうですが(笑)
今日は以下の2点をお伝えしようと思います。
①ACLSを受講しました
②今年も釣りをはじめました。
ACLSってなに?って思ったかた多いと思います。
医師はもちろん医療系専門職を目指す方は知っておいた方がいいと思うので取り上げさせてもらいました。
Advanced Cardiovascular Life Support=ACLS、日本語では二次救命処置と訳されるようですが、ざっくりとまとめると「心肺停止や心血管系の緊急疾患(急性心筋梗塞や脳梗塞、不整脈)の初期評価と初期治療について学ぶプログラム」といった感じでしょうか。
「心筋梗塞や脳梗塞の治療は専門病院でするんじゃないの?」と思った方も多いかと思います。心筋梗塞の治療といえばカテーテルで心臓の血管のつまりを取ったり、心臓の血管にバイパスを作ったりする治療をイメージされる方が多いでしょうか?(天皇陛下も心臓バイバス術を受けておられましたね)
ところがそう簡単ではないんです。
まず、心筋梗塞で亡くなる方の半分は、病院にたどり着く前に死亡されているのです(平成22年に心筋梗塞で亡くなった方は約4万人)。
病院につかなければカテーテル治療は受けられないですね。仮に病院にたどり着いた心筋梗塞の患者を全員助けられたとしても、亡くなる方全体の半分(平成22年のデータでは2万人)は依然として助かりません。
このように早期発見・早期治療が極めて重要な緊急疾患の対応を学び、その時に備えてトレーニングすることが必要になります。
加えてこれらの患者に最初に対応するのは、家族・看護師・リハビリ専門職・介護士そして非専門施設の医師が多いと思います。
そのなかの一人として 「治療ができる病院に早く着いていれば助けられたのに...」という患者を少しでも減らせる一助になれば、と思い参加しました。
~参考文献~
ACLSプロバイダーマニュアル(AHAガイドライン2010準拠)
厚生労働省 ホームページ平成22年(2010)人口動態統計(確定数)の概況 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei10/dl/11_h7.pdf
ちなみにコースをきちんと受講するとこんなものをもらえます。
2枚目はACLSとは関係ありません。