図書館で、ふと見つけた本の名前。
~医療はことばに始まり、ことばで終わる~との副題。
借りてみたら、実地医家のための会の編著でした。
のちのプライマリケア学会につながった永井友二郎先生が立ち上げた研究会のみなさんの書かれた本でした。
内容は地域の医者の普段の診療の様子や気持ちをつづっています。
要点は、なんでも話しできる「かかりつけ医」を持とう!ということ。
最後に永井先生の文章より一部引用させていただきます。
プライマリケアの原点は
説明と承諾である。
ただし、医師の側からは、説明事項のほかに、プロフェッションとしての価値観や理想が伝えられ、患者さんからは個人の価値観や理想が伝えられる。
相互の対話が、好意と信頼、尊敬の中で進み、共同で意思を決定する過程。これが説明と承諾の核心である。
医師と患者が、精一杯ことばを尽くして話しあってほしいと永井先生からのメッセージで締めくくり。
市民図書館でこんな本が普通に並ぶ時代。
よっしゃ、家庭医、がんばろう。
~指導医あわじ~