トップページ> 指導医ルーム > 第11回関西合同カンファレンス
年明け早々に関西合同カンファレンスが開催されました。
関西民医連臨床研修病院の初期研修医を主な対象として始まった歴と身体診察を重視した症例検討と講演会の企画ですが、近は医学生の参加も多く、学生からベテラン医師まで幅広く集まり、スモールグループディスカッションも交えわいわい・がやがやと楽しく学んでいます。
今回のゲスト講師は近畿大学堺病院呼吸器内科教授の長坂幸雄先生！
1例目のお題は「1年間の経過観察」（西淀病院）
全身倦怠感・食思不振を主訴とし、当初心嚢水を認めたが一旦軽快。
その後も食思不振を反復し、1年の経過で胸水検査より結核性胸膜炎と診断がついた症例。
Clinical Pearlは慢性の炎症性疾患で"結核は忘れるな！"でした
2例目のお題は「ER!! 低酸素の原因を探れ」（耳原総合病院）
咳・発熱を主訴とし、下腿浮腫と低酸素を認めました。
当初、肺炎+心不全と考えられましたが、血培養で腸球菌が2セット陽性。
心エコーで感染性心内膜炎に伴う大動脈弁閉鎖不全による心不全と判明。
大動脈弁置換術+抗生剤投与で改善。
Clinical Pearlは血培ってホント大事！！
長坂先生の講演は、「診療における身体所見」
沖縄中部病院の宮城征四郎先生との出会いから始まり、米国留学を経て
どのように身体診察について学んでこられたかなど、とても深みのある世界を
紹介していただきました。
「胸部レントゲンが描けるように聴診しなさい」との教えは印象的でした！
次回は初夏に開催予定です。
～指導医 N～
